【実証実験レポート②】見守りツール「びーこんうぉっち」横浜市実証実験の様子をお見せします!~職員の声をご紹介~
当社の「りりーふなっぷ びーこんうぉっち®」は保育所等における園外活動での見失い・迷子を防止するための見守りツールです。
りりーふなっぷ びーこんうぉっち®は神奈川県横浜市主催の「ICTを活用した子ども見守りサービスの実証実験」に参加し、うちゅうこども園たんまち様ご協力のもと、実証実験を行いました。
本記事では、実証に関する職員のヒアリング結果をご紹介いたします。
実証実験の実施内容
実証実験は全5回、学年ごと(一部合同)に実施しました。
15名~30名ほどで園外保育を行うタイミングに実験を行いました。引率の職員はスマートフォンとスマートウォッチを持って移動し、園児が離れてしまったらスマートウォッチで通知を確認していただきました。 実証実験の内容はこちら(過去のレポートを見る)>>
全5回の実証が終わった後に、アンケートとヒアリングを行いました。
以下、職員の声をご紹介いたします。
ビーコンの取り付け方、サイズ、性能について
良かった点
- ビーコンの装着作業については、手間取ることなく準備ができた
- 園児が口に入れたりすることはなく、誤飲・誤食しにくい形状である
- 雨天時のビーコンの利用はなかったが、活動中に雨が降ってきても、問題ない防水性能であるため安心して使うことができる
- ビーコンが大きすぎず、小さすぎず、見つけやすく丁度良いサイズだった
課題や懸念点
- かけっこをする時に転倒の恐れがあるため、ビーコンの装着位置は配慮が必要である
- 識別のためにビーコンの裏に取り付けた名前が表に出ないような配慮が必要である
- 衣服の着脱によるビーコンの紛失のリスクがある
びーこんうぉっちアプリの操作性について
良かった点
- アプリ操作は出発前と園に帰ってきたときの2回の操作のみとしたため、アプリの操作自体が活動に大きな支障をきたすことはなかった
- アラートは、スマートウォッチで確認でき、保育士の手がふさがることはなかった
- スマートウォッチの通知内容は、未検知の園児名が大きく表示され、分かりやすかった
- 職員間ですぐに情報共有でき、アイコンタクトや声を掛け合ったりすることに繋がった
- 充電等の対応は業務のルーティンワークの一つとして取り入れることができるため、さほど業務の負担にはならない
課題や懸念点
- アラートが同時に通知されることで、保育士が一斉に通知を確認することになり、子どもから目を離す時間が長くなるおそれがあった
- 人数が多い場合、アプリ画面のスクロールをするタイミングが難しかったが慣れれば問題ない
- 移動中のアラートの確認が非常に困難(手を繋いでいる、横断歩道や前後の車・歩行者の往来をチェックすることが優先となるため)なため、1回目のアラートで気づかなかった場合の対策が必要である
実証実験を通してYECが感じたこと
園外での活動中は、子どもたちから目を離して端末を操作することが困難であると気づきました。
万が一の際に保育士へ確実に気付きを与えることができる見守りシステムの開発・改修が必要であると感じています。
本実証では、園児が近くにいた場合でもアラートが出てしまう場面も多発していたため、設定値、端末等の見直しを引き続き行ってまいります。
また、各施設の運用に合ったご提案ができるよう、サービスの拡充を検討いたします。
より実用的かつ安全なツールとして保育現場の皆様に使っていただけるよう、サービスの向上を目指します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
■「りりーふなっぷ びーこんうぉっち」とは
通園バスの乗降をアプリに自動で記録し、確認できるサービスです。
通園バスだけではなく、園内の見守りや園外保育の迷子防止にもご活用いただけます。VISH株式会社の「園支援システム+バスキャッチ(れんらくアプリ)」と連携しています。